個別指導と集団指導の違い
現在、学習塾の多くは、個別指導型、集団型の授業を実施しているところがほとんどです。
どちらも優れている面があり、絶対にコチラがおすすめ、というものではなく、生徒さんの性格、学力、置かれている状況などを総合して判断が必要です。
まず、個別指導と集団指導の長所と短所を簡単に紹介します。
〇生徒ひとりひとりに合わせた細かいところまで行き届いた指導が可能。
〇通塾曜日や時間が割と自由に選択できる。
デメリット
×授業単価が集団授業に比べると高め。
×競争相手が周りにいるわけではないので、比較がしにくい場合がある。
〇授業時間やコマ数が個別指導に比べて多く取れる。
〇競争相手が多くいるので競争意識が生まれやすい。
デメリット
×同時に授業を受けている生徒全員が、基本的に同じ授業を受け、同じ宿題を課されるので、必ずしもその生徒に合った指導が受けられるとは限らない。
×通塾曜日や時間が固定されているので、日程が合わない場合がある。
講師1名:生徒2名の個別指導
個別指導アルクでは、先生1名:生徒最大2名の形式で授業を実施しています。
マンツーマン指導の方がつきっきりで見てくれるし良さそう!
確かにマンツーマン指導は、ずっと見てくれているから安心、というメリットがありそうな気がします。
本当にそうでしょうか?
私が自動車免許を取る際に通った教習所では、仮免過程で、教官を乗せずに一人で教習所内を運転させてくれる時間をとってくれていました。
教官が隣にいると、間違っちゃいけない、エンストしちゃいけない、と失敗しないように運転をするのですが、そうすると焦りも出てきてしまうものです。
私が一人で練習しているときに意識していたのは、むしろどのくらいの踏み方でエンストするのか、おもいっきりアクセルを踏み込んだときにどのくらいまで引っ張れるのか、ぎりぎりどのくらいのスピードでカーブに入ったら曲がり切れるかとか、失敗をわざと誘発するような練習をしていました。一人なので気楽に失敗できます(笑)
その失敗の中で出てきた疑問点を教官に質問して解決していくようにしていました。
ずっと見られていると、失敗しちゃいけないという心理が働いてしまいがちです。しかし、勉強でもトライ&エラーを繰り返すことで得られることは大きいはずです。
先生を待たせている、という焦りから普段はしないミスをすることもあるかもしれません。
ここまで書いたことが、マンツーマンではなく1:2で指導をする一つ目の理由です
個別指導はあくまでツールのひとつ
個別指導アルクでは個別指導は講師:生徒 1名:2名(1回80分)で実施します。
ここでは、アルクの個別指導の役割について紹介していきます。
学習において必要なサイクルは、『理解⇒演習⇒発見⇒復習』です。これはどんなものごとを習得しようとした時も同様です。
これから学ぶ内容を「理解」し、実際に「演習」しながら、理解を深め「疑問」を発見し、解決していきます。その後定着を目指して「復習」を何度も繰り返します。
学校の授業や大半の塾・予備校などの集団授業の時間は、「理解」に焦点をあてて実施されています。これは、自学で実現するのがもっとも困難だったからです。
新しいことを学習する際に、完全に自分の力だけで理解しようとするのはとても大変です。ですから、「教える」立場の人たちは、導入(理解)部分で「教わる」立場の人の手助けをしようとしてきました。
これが今までの「受け身の授業」です。生徒側は授業中に一言も発さず終わってしまうこともあったでしょう。
受け身の授業を受けているだけでは成績が上がりません。絶対に。
ですが、導入の部分は自学ではとても難しい・・・。そこはフォローが必要。だけど貴重な個別指導の時間をそこにはできるだけ使わず、演習に使いたい。
時代は大きく変化しています。
「理解」の部分を助けてくれる、安価で質の高い参考書や映像授業が世の中にあふれている時代になりました。
これらを上手に活用することで、
個別指導アルクの個別指導は「受け身の授業」からの脱却を目指しています。
個別指導の時間を、「能動的な授業」にするために考えて学習全体を構築していきます。
もちろん、必要な「授業」は行います。生徒の状況に応じて最適なバランスで個別指導の時間を使っていきます。
実際には個別指導では何をするの??
定期テストの成績向上を目指す場合の例
季節講習を除く通常授業では、学校の進度を先取りした「予習型」の授業を行います。
学校の授業を受ける段階ではすでに理解し、「解ける」ようになっていることが生徒さん自身の自信につながりますし、学校の授業自体が「復習」の役割を果たしてくれます。
成績アップに「復習(繰り返し)」は不可欠で、先取り学習を行うことで、
塾の授業(解説)
↓
塾の授業内での演習⇒〇付け・やり直し
↓
塾の授業でやったことについての宿題(復習)⇒〇付け・やり直し
↓
学校の授業(すでに学習・演習済み⇒復習として扱える)
この時点で、復習を「2回」やっていることになります。学校の宿題や、テスト前の勉強を入れると、同内容を4~5回は繰り返しやっていくことになります。
普段から「繰り返し」練習をしておくことが、受験学年になった時に必要な「基礎力」をつくることにつながります。
高校生の場合、学校から出されている課題を授業中に扱うことも可能ですのでご相談ください。
教材は「フォレスタ」を利用しています。前の塾で使っていた場合は、そのまま使えますのでご安心ください。
中学3年生、高校3年生は入試対策メイン
受験学年の生徒は、それぞれの志望校に応じた指導となります。
市販の参考書や問題集、過去問など、都度話し合いをしながら授業内容を決定します。
授業内容は多岐にわたり、基礎定着が必要な場合は基礎力要請のカリキュラムを、実践演習が必要な場合は、過去問演習など、状況に応じて授業内容をご提案いたします。
さらに指導は授業外の学習についても「コーチング」対象です。勉強に関する悩みや相談は何でも気軽に相談してください。