大学受験を目指す高校生にとっての定期テストの意味の変化

高校生の定期テストの意味が変わってきている

ここからの話は、私、塾長の見解であり、必ずそうだとは言えませんので、予めご了承ください。

今年(令和元年)までの受験生にとっての定期テスト

これまで、高校生を指導するにあたって、正直なところ定期テストはあまり意識していませんでした。

こういうと誤解を招くので、きちんと説明しておきますが、
これまでも、もちろん、1・2年生は特に学校の定期テストに合わせて授業を進めていましたし、
テスト前には勉強会をひらいたり、
テスト期間中、午前中で学校が終わる場合、学校帰りに塾で自習できるようにしたり、
テスト期間中の授業は、テストに合わせて授業日程、内容をひとりひとり組み替えたり
それなりの対応はしてきていました。

しかし、塾としての、これまでの高校生の定期テストの意味は
第一に推薦入試の内申対策というところが大きかったのが事実です。
推薦入試において、校内選抜を勝つための材料をつくっておくという意味合いが強かったのです。

当然、定期テストに向かって勉強するのは、基礎の積み上げという意味で
受験勉強の地盤を作りますから、ここをおろそかにすると受験学年になった時に、
選択の幅が小さくなってしまいます。

地道に早いうちから積み上げてきた生徒が有利になるのは当然ですね。

ただ、受験学年でのある程度の逆転はそこそこ見られました。
1・2年生のときに、すこしくらいサボっていても、受験勉強に入ってからの努力で
取り戻すことが可能な場合もありました。

可能な場合もあると書いたのは、全員ができることではないからです。
ちまたで、逆転合格を謳う塾さんが流行っていますが、
誰でも逆転できるわけではないですから、気を付けてくださいね!
某予備校の浪人生の早慶クラスで早慶に合格している割合を知っていますか?
調べてみてください、現実を知れます(笑)
あ、予備校批判ではありません、各予備校にはすばらしい先生たちが大勢いて
みなさん、生徒たちのために日々がんばっておられます!
どっちかというと浪人生批判です!(笑)

その辺の話は、また次の機会にできればと思います。

新制度が適用される学年にとっての定期テスト

現高校1・2年生は、
大学入試改革(英語4技能外部民間試験の問題をはじめいろいろ問題がありますが)によって
これまでの受験とは違ったことも意識しながら行動していかなければならないと思っています。新制度では、不確定なことも多く、制度自体に問題点もあるので、
対応が難しいところはあるのですが、
現場にいるものとしては、とりあえず始まってしまうことに、対応していかなければ仕方ありません。

これまでの入試との違いはいろいろなところで言われているので、ここでは詳しくは書きませんが、
定期テストの位置づけという面に関して詳しく書いていきます。

まず、普段の定期テストから着実に基礎の力を積み上げておかないと、
取り返しのつかないことになります。

これまで以上に、逆転が難しくなっていくと思います。

受験学年時の4月から12月の間に英語4技能試験を受ける必要がある

英語の民間4技能試験の入試利用に関しては、大学によって対応は様々です。

入試を受けるための必要資格として扱ったり、
あるレベル以上の得点であれば、入試において加点されたり、
大学によって扱い方が異なるので、自分が志望している大学がどうなのか、しっかり確認しておきましょう。

4技能試験自体は悪いものではありませんし、必要だとは思うのですが、
今回の制度では、大きな問題が多数あるので、正直変更を願ってはいます。

ただ、ここで文句を言っていてもしょうがないので、これが受験生にとって、
どう影響があるのか考えてみましょう。

まず、4月から12月の間に受験しなければならないということです。

当然、事前準備が必要なのはおわかりだとは思いますが、
それが1週間、2週間の準備ではないということが問題です。

例えば、部活をやっていて、3年生の1学期に志望している大学が指定しているレベルの
点数がとれなかった場合、3年生の後半に英語4技能試験の勉強をしなければならないんです。
そこをクリアーしないとそもそも希望の大学を受験すらできない場合もありますから、
これは必須です。

しかも、原則3年生の4月から12月までの受験しか認められていないので、
それ以前に、たとえば英検2級に受かっていたとしても、何の意味もなく、もう一度受けなおす必要があります。

ライバルたちが受験勉強をがつがつやっている中、そっちに時間をとらなければならないのは、
どう考えても不利です。

つまりこれまでは、センター試験(来年度以降は共通試験)当日までに間に合わせればよかったものが、
少なくとも英語に関しては、12月までにある程度まで完成させる必要があり、
それを気にしすぎると、ほかの教科の対応が遅れてしまう可能性が出てきます。

これまではとりあえず全教科センター試験に照準を合わせればよかったのが、
4技能試験をいつ、どの試験をどこで受けるのかということを考えなければならなくなります。

早いうちからコツコツと

このように、入試制度自体が複雑化しており、そのことを把握しながら、
自分で目標を立てて、戦略を練り、スケジューリングして受験に立ち向かえる受験生がどれほどいるでしょうか?

そういうことができる人は、どんな制度であろうが、うまくやれるんです。
問題は、自分でそれができない、受け身の勉強をしている層です。

自分の状況を把握しないまま、ただ言われたことだけをやっていると、
やったことがきちんと身についていればよいですが、
そうでない場合、例えば定期テストの直前にとりあえずテストを乗り切るためだけの
勉強をしていたりする場合、多くの場合身についていません。
その時のテストはできても、定着できていなかったりしますよね?

受験生になった時に、あれ?これやったはずなのに全然覚えてないな?ってなってしまいますよ。
はじめから受験に使うことだと意識して勉強していれば、その後に残る財産になります!

ぜひ、早いうちからコツコツと積み上げていくことを意識してはじめましょう!

自分ではどういう勉強をしたらいいかわからない場合は、一度ご相談ください。

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